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大化の改新

645年、大和政権での天皇権力を確立する契機となったクーデタ。

 645年大和政権内部で、中大兄皇子と中臣鎌足らによる蘇我氏打倒のクーデタ(乙巳の変)から始まった一連の政治改革をいう。奈良時代につくられた『日本書紀』によれば、このとき大化の改新の詔が出され、公地公民制、戸籍・計帳制度、班田収授の法、租調庸制など、唐に倣った中央集権体制への基礎がつくられたという。また645年を大化元年として中国にならって独自の年号(元号)を立て、独立した国家であることを鮮明にした。
 しかし、天皇権力が確立するのは、その後の壬申の乱(671年)に勝利した天武天皇とその皇后であった持統天皇の頃であった。大化の改新から律令体制の成立までの日本の古代国家体制の形成には、遣隋使遣唐使に従って中国に渡り、滞在中に隋・唐の律令国家の形成過程を目の当たりにした、高向玄理や僧旻などが大きな働きをしていた。
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