タブリーズ
イラン西部の都市で、1260年にイル=ハン国の最初の首都、及び1501年にサファヴィー朝の最初の都となった。
イラン西部の要地で、綿花などの豊かな生産力を持つ地域の中心都市。モンゴルのヨーロッパ遠征軍を率いたフラグは、イランを征服し、さらにイラクに侵入してバグダードを占領、アッバース朝を滅ぼした。さらにシリアに進出する勢いを示したが、モンケ=ハンが急死したため、戻ることにした。しかし、フラグがカラコルムにつく前に、兄のフビライがハン位に即位したことを知り、モンゴルに戻らず、このタブリーズを都としてイランを支配し、イル=ハン国(正確にはフラグ=ウルス)を建てた。
サファヴィー朝の都
イル=ハン国はイスラーム化し、13世紀に高度なイラン=イスラーム文化を開花させたが、15世紀には衰えた。その後イランはティムール朝の支配を受けた後、1501年にサファヴィー朝が成立すると、サファヴィー朝は最初にタブリーズを首都とした。サファヴィー朝は後に都をイスファハーンに移した。