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サイイド朝

15世紀前半、インドのデリーに成立したイスラーム政権。ティムールの部将が建国したデリー=スルタン王朝の4番目であるが30数年の短命に終わった。

 1414年ティムールの部将で太守としてパンジャーブを統治していたヒズル=ハーンが、デリー=スルタン朝の第4の王朝として、トゥグルク朝にかわりデリーで建国した。
 サイイドとは、ムハンマドの血筋にある者の意味で、ヒズル=ハーンとその後継者たちが自称したので、サイイド朝といわれた。サイイド朝はティムール朝シャー=ルフの保護を受けていたが、その死後衰えて短命に終わり、1451年、アフガン系の武将バフロール=ロディーが建てたロディー朝に替わった。
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