ギリシア、
インド、ペルシアなどアラビア以外から入ってきて、イスラーム文化に受容された学問分野をイスラームでは
固有の学問に対して、外来の学問と言った。哲学・医学・天文学・幾何学・光学・地理学、などがそれにあたる。それらの学問を記述したギリシア語文献はバグダードの
知恵の館でアラビア語に翻訳され、その研究から多くの学者が輩出した。
やがて十字軍時代にヨーロッパに伝えられてスペインのトレドの
翻訳学校などでラテン語に翻訳され、当時のキリスト教神学と結びついて
スコラ哲学を成立させるなど、
12世紀ルネサンスといわれる現象をもたらした。