徐光啓
明末の学者で宣教師マテオ=リッチに学び、自らキリスト教に改宗し、『幾何原本』を翻訳した。同じくアダム=シャールに学び『崇禎暦書』を著した。『農政全書』では古来の中国農法を集大成した。
16世紀末~17世紀、明末の学者で政治家。科挙に合格後、内閣大学士まで昇進した。イエズス会宣教師マテオ=リッチから西洋の科学を学び、マテオ=リッチと共同でエウクレイデス(ユークリッド)の『幾何原本』を翻訳した。また、同じく宣教師アダム=シャールから西洋暦法を学んで『崇禎暦書』を著し、さらに1639年、古来の農法を集大成して『農政全書』などを編纂した。 → 明の文化
カトリックに改宗
彼はカトリックに改宗した最初の中国高官であり、洗礼を受けてパウロといった。彼の子孫が故郷に天主堂を建て、これが江南のイエズス会の本拠となった。上海旧市内の光啓南路は彼にちなむ地名で、そこに残る九間楼は彼が晩年に住んだところである。