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ペルシア語

印欧語に属するイラン民族の言語。広くイスラーム世界で用いられ、インドのムガル帝国でも公用語であった。

 ペルシア語はイラン民族の言語でインド=ヨーロッパ語族に属するが、現代に至るまで変遷している。古代ペルシア語はアケメネス朝、パルティア、ササン朝ペルシアで使われていたが、7世紀にイランがイスラム化してからは急速にアラビア語の語彙をとりいれ、文字もアラビア文字が用いられるようになった。しかしアッバース朝以降のイスラーム王朝ではイラン人が政治や学問の上で果たした役割は大きく、いわゆるイラン=イスラーム文化が形成された。

ムガル帝国の宮廷語

 インドに成立したイスラーム政権では、ペルシア語が公用語とされ、宮廷ではペルシア語が話され、ペルシア語の文学作品も多数生まれた。ムガル帝国の時代に、ペルシア語と北インドの民衆の言語(ヒンドゥスターニー語など)が融合して、ウルドゥー語が生まれる。
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