フッテンは、
ルターの出現以前から、皇帝直属の
騎士であり人文学者であるところから、ローマ教皇に反発する発言をしていた。封建領主階級に属し、固定地代に依存していたので
貨幣経済の進展に伴って生活が苦しくなり、不満を募らせていた。そこにルターのカトリック教会批判が始まったので、それに同調する形で、教会所領の没収などを主張し、同じく不平貴族であった
ジッキンゲンと語らって1522年に反乱を起こした。これを騎士戦争という。しかし、皇帝軍と聖俗諸侯軍によって鎮圧された。
宗教改革の経過の中で勃発したが改革勢力ではなく、没落する騎士階級の最後の蜂起であった。