一般祈祷書
イギリスの宗教改革で1549年にエドワード6世の時に制定された信仰規定。
エドワード6世のとき、1549年に制定された、イギリス国教会の礼拝式の様式を定めたもので英語で書かれた。ここで化体説(教会のミサによって聖餐のパンと葡萄酒がキリストの血と肉に化すという説)は否認され、聖餐を単なる象徴とした。議会は同年、礼拝統一法を定め、一般祈祷書の使用を命じた。1552年に改定し、別に1553年には信仰基準を定めた「42箇条」(信仰箇条)も制定され、信仰によってのみ義とされると説き、洗礼と聖餐を除いて聖典礼を廃し、化体説を否認し、イギリスは新教国として確定した。
これら一連のエドワード6世の時に始まるプロテスタント化政策は、後のエリザベス1世のときに確立する主教制などカトリック的な要素を残してはいるが、僧侶の結婚の承認、ミサの廃止、二種の聖餐の実施、化体説の否定などルター派とカルヴァン派の要素も取り入れられていた。
これら一連のエドワード6世の時に始まるプロテスタント化政策は、後のエリザベス1世のときに確立する主教制などカトリック的な要素を残してはいるが、僧侶の結婚の承認、ミサの廃止、二種の聖餐の実施、化体説の否定などルター派とカルヴァン派の要素も取り入れられていた。