1543(天文12)年、
ポルトガル人が種子島に漂着し、鉄砲(
火砲)を伝えたとされる。これは日本の『鉄砲記』という史料が伝えることであるが、ポルトガルの宣教師の記録では1542年のことで、中国にむかう
ジャンク船だったという。この鉄砲は火縄銃といわれるもので、戦国時代の大名にとって新しい武器として有効だったので、ポルトガル商人から輸入しただけでなく、日本でも作られるようになったが、火薬は輸入に依存していた。鉄砲は急速に普及し、織田信長が1575年の長篠の戦いで武田信玄を破ったときに戦術的に利用されたことは有名。