Sugar Act 砂糖条令とも言う。
1764年、イギリスが制定した北アメリカの
13植民地に対する
重商主義的な課税政策の一つ。翌年に出された
印紙法とともに植民地側は強く反対した。
この法律は、ラム酒の原料である糖蜜の輸入への課税を行い、密輸入取締を強化したものであった。1733年の糖蜜条令より1ガロン6ペンスから3ペンスに税率は下げられたが、植民地だけ課税が正当とされ、また税関が拡充され、密輸入を以前よりきびしく取り締まった。その結果、
黒人奴隷貿易の見返り輸出品であったラム酒の価格が上昇して、奴隷貿易商・密輸商が打撃を受けたので、植民地側は反対した。 →
砂糖