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アイルランド国民党

19世紀末、アイルランド自治拡大を掲げイギリス議会で第3党となり、グラッドストン内閣に協力した。

 19世紀から20世紀初頭のイギリスでアイルランド問題が大きな課題となっていた時期、議会での活動を通じてアイルランドの自治の拡大を目ざした政党。指導者はパーネルなど。フィニアン運動の武装蜂起路線が失敗した後、議会活動に主力を転換させることとなり、土地問題などの要求と結びつけながら大衆を組織していった。
 特に1884年の第3次選挙法改正で選挙権が拡大された結果、議員数を増やし、議会の中で再三勢力の地位を獲得し、自由党のグラッドストンとの連携で第1次アイルランド自治法案を議会に提出させるところまで行った。しかし、議会の保守派や産業資本家の一部の反対で自治は実現できなかった。20世紀に入ると、より行動的な独立運動を主張するシン=フェイン党が台頭し、1918年の選挙で敗れて勢力が衰えた。
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