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自由フランス政府

第二次世界大戦中、ドイツに占領されたフランスで、ド=ゴールがロンドンで結成した亡命政府。レジスタンスを呼びかけ、解放後の臨時政府の前身となった。

 第二次世界大戦開戦の翌年、1940年5月に始まったヒトラーのナチス=ドイツ軍の侵攻を受け、フランスは降伏し、6月22日に休戦協定を締結した。休戦協定に反対してロンドンに亡命していたド=ゴールは6月18日にBBC放送を通じ、フランス本土に向けて抵抗を呼びかけた。本国に成立したヴィシー政府は共和政を否定し、ナチスドイツへの協力を表明したのに対し、ド=ゴールはロンドンで亡命政権として自由フランス政府を樹立し、アフリカで軍事行動を起こした。ドイツ占領下のフランスでは共産党を中心としたレジスタンスが展開されるようになると、ド=ゴールはそれとの連携を模索、本拠をアルジェリアの中心地アルジェに移し、本土復帰を狙った。44年6月2日にはド=ゴールを首班とする共和国臨時政府が成立し、8月25日にパリが解放された。
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