ベトナムで
インドシナ戦争が拡大する中、フランスは
ホー=チ=ミンの
ベトナム民主共和国に対抗するため、1949年に
バオ=ダイ帝を擁してベトナム国を樹立した。バイ=ダイとはベトナム
阮朝の最後の皇帝で、45年にベトナム民主共和国が成立した際し退位していた。
しかしこのベトナム国は国家の体をなしていないフランスの傀儡政権であった。インドシナ戦争が終結し、フランスが撤退した後の1955年、バオ=ダイ帝は追放されてベトナム国は消滅し、かわってアメリカの支援を受けた
ベトナム共和国がサイゴンを首都に成立した。