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アメリカのラオス空爆

1971年、アメリカのニクソン政権が、ベトナム戦争の有利な終結をめざして空爆を実行した。

 ベトナム戦争が泥沼化するなか、1971年2月、アメリカのニクソン大統領は、ベトナムに隣接するラオスに対し、空爆を行った。これはラオスで北ベトナムと友好関係にある左派のパテト=ラオ(ラオス愛国戦線)が次第に優勢になってきたことに対して、アメリカ軍がベトナム戦争の有利な終結をねらったものであったが、70年のカンボジア侵攻に続き、ベトナム戦争の戦線はインドシナ全域に及び、第2次インドシナ戦争といわれる状況になってきた。アメリカ軍の激しい空爆にもかかわらず、パテト=ラオ軍は次第にラオス全域を制圧、75年には完全勝利し、ラオス人民民主共和国を樹立する。アメリカの軍事介入は失敗した。
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