べトナム和平協定/パリ和平協定
1973年1月、パリ和平会談によって成立したベトナム戦争の和平協定。これによってアメリカ軍は南ベトナムから撤退。その後、75年に解放勢力によってサイゴンが陥落し、ベトナムは統一された。
1973年1月27日に、パリ和平会談の結果成立した、ベトナム戦争の和平協定。
アメリカのキッシンジャーとベトナムのレ=ドク=トによる秘密交渉が進められ、ベトナム民主共和国(北ベトナム)、南ベトナム共和臨時革命政府(南べトナム解放民族戦線)、ベトナム共和国(南ベトナム)およびアメリカ合衆国の四者によって調印された。
アメリカのキッシンジャーとベトナムのレ=ドク=トによる秘密交渉が進められ、ベトナム民主共和国(北ベトナム)、南ベトナム共和臨時革命政府(南べトナム解放民族戦線)、ベトナム共和国(南ベトナム)およびアメリカ合衆国の四者によって調印された。
アメリカ軍撤退とその後
これによってベトナム戦争の停戦、アメリカ軍の撤退、南ベトナムの政治的対立の解決、捕虜の相互解放などで合意を見た。この合意に基づき、同1973年3月29日までにはアメリカ軍のべトナム撤退が完了した。しかしこの和平協定はアメリカにとっての戦争終結を意味したが、南ベトナムの政治的対立の解決が図られたわけではなかった。そのためその後も、南ベトナム解放戦線と南ベトナム軍の戦闘は内戦という形で続き、ようやく1975年4月30日、解放戦線の総攻撃によってサイゴンが陥落して南ベトナム政府は崩壊し、ベトナム戦争は最終的に収束しベトナムの独立と南北統一が実現した。