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盧泰愚/ノテウ

1988年から韓国大統領。軍人出身だが選挙で選出された最初の大統領であった。

 ノテウ。韓国の軍人で第13代大統領(在任1988~93)。平和的な国民の直接選挙で選出された大統領であったが軍人出身としては全斗煥の新軍部政権を継承した。しかし退任後に収賄などの不正を追及され、有罪となって収監された。
 全斗煥と同じく陸士十一期生グループの軍人で、1979年の朴正煕大統領射殺事件を機に台頭。全斗煥大統領を補佐して政権に関与した。1987年の六月民主抗争の大市民デモで全大統領が退任、憲法が改正されて国民の直接選挙となったときに立候補、民主化運動側は金大中と金泳三が並立したため票が割れ、盧泰愚がわずか36.6%の得票率で当選した。
 盧泰愚大統領時代には経済成長も続き、ソウルオリンピックを開催(88年)し、またドイツ統一、冷戦終結の世界的流れの中で91年には南北朝鮮が同時に国際連合に加盟した。並行して1990年にはソ連を、ついで92年には中華人民共和国を承認した。民主化運動も進み、88年には前大統領の全斗煥の不正蓄財が追及され、1980年5月の光州事件での弾圧の実態も次第に明らかになってきた。
 1992年の大統領選挙では金泳三が大統領に当選、この文民政権のもとで、全斗煥・盧泰愚の二代続いた新軍部政権の不正や人権侵害の追及が始まり、盧泰愚は1995年に逮捕され、97年には収賄罪で有罪の判決が出て懲役17年、追徴金2268億ウォンとされ収監された(全斗煥と同じく、特赦で釈放された)。 
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