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エフタル

4世紀後半、イランに侵入した遊牧民国家。西アジア一帯とインドに侵入した。567年頃までにササン朝ペルシアと突厥に挟撃され滅亡した。

 4世紀の後半頃、ヒンドゥークシュ山脈の北麓に起こった遊牧民族で人種的にはイラン系らしいが、王族はトルコ系とも言われる。次第に勢力を伸ばしイランのササン朝ペルシア領内に侵攻し、圧迫した。484年にはササン朝ペルシア軍を破り、国王ペーローズは戦死した。
 さらに5~6世紀に、トルキスタンから西北インド(パンジャーブ地方)にかけての一帯に進出、中央アジアとインドを結ぶ交易路を支配して、中国とも交易を行った。中国の史料には嚈噠(えんたつ)とか、白匈奴として現れる。北インドではグプタ朝を圧迫し、仏教を迫害した。グプタ朝はエフタルの侵攻を受けたことによって次第に衰え、550年頃滅亡した。
 6世紀の中頃、東方のモンゴル高原から勢力を伸ばし中央アジアに進出してきたトルコ系の突厥と、西方のササン朝ペルシアホスロー1世とによって挟撃され、滅亡した(563~567年頃)。
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ノートの参照
1章1節 キ.パルティアとササン朝