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ヘイロータイ(ヘロット)

古代ギリシアのスパルタにおける奴隷階級。

スパルタ市民に所有され、そのクレーロス(持ち分地)を耕作して現物貢納を義務づけられている奴隷身分。(ヘロットはその英語表現)スパルタ人に征服された先住民(アカイア人)であるが、たびたび反乱を起こして抵抗し、そのため厳しく武力で押さえつけられていた。また「スパルタの青年は時々田園を見回って、疑わしいヘイロータイを見ればその場で殺してよかった。」<太田秀通『スパルタとアテネ』1970 岩波新書 p.96> → 奴隷制度

Episode 「ヘイロータイ殺し」

 プルタルコスの『英雄伝(対比列伝)』に拠れば、スパルタにおいては若者教育の一環として、「ヘロット殺し」が行われていた。
(引用)“役人たちが若者たちの中で最も賢明であると思われている者たちを、ときどき田園地方のあちこちに送り出したが、彼らは短剣と必要な食糧の他には何も持たなかった。彼らは昼間はまったく人目につかない場所に分散して身を隠し休憩をとったが、夜の間に道を下って行って、捕えたヘロットを殺した。また、しばしば彼らは畑を横切って、ヘロットの中で最も体が丈夫で力が強い者たちを殺した。・・・”<プルタルコス『英雄伝』リュクルゴス伝 村川堅太郎編 ちくま学芸文庫版 上 p.94>
 → スパルタの軍国主義 
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ノートの参照
第1章2節 オ.アテネとスパルタ