鉄勒
中国史料でのトルコ系民族をあらわす語であったが、6世紀頃から突厥に対抗したトルコ系民族を指すようになった。7世紀には有力となり唐と協力して東突厥を滅ぼした。8世紀にいくつかに分裂、その中からウイグルが興った。
鉄勒(てつろく)とは丁零や突厥と同じく、トルコ系民族をあらわすテュルク(Türk)の音を漢字に写したもので、隋・唐時代に中国史料に現れるトルコ系民族の総称である。6世紀にはトルコ系の中から突厥が有力となり、柔然を滅ぼしてモンゴル高原を支配するが、突厥に服属しなかったトルコ系民族は鉄勒といわれて、突厥と対抗した。7世紀には一部族の薛延陀(せつえんだ)が有力となって、唐の太宗に協力して630年、東突厥を滅ぼし、北方遊牧民の最高位である天可汗の称号を太宗に贈った。突厥の再興後もその北方にあって対立が続いた。突厥第二帝国が衰えた8世紀には鉄勒は9の部族に分かれていたのでトクズオグズ(九つのオグズ=九姓鉄勒)と言われるようになり、その中の一部族ウイグルが有力となる。