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郭守敬

元のフビライに仕えた科学者。イスラーム暦を取り入れて授時暦の編纂などの実績を上げた。

 郭守敬(かくしゅけい)はフビライ=ハンに仕えた官僚であり、科学者であった。大都(現在の北京)に通じる運河の通恵河を開通させる業績を上げ、さらに天文暦法で知られる。彼は「簡儀」「仰儀」「高表」などの天体観測機を発明し(その実物は残念ながら残っていない)、太陽の角度を正確に計測して夏至・冬至の時期を計算し、1年の正確な日数を割り出し、それをもとに1280年に「授時暦」という新しい暦法を作った。さらに「七宝燈漏」という大型の機械時計を考案した。<陳高華『元の大都-マルコ=ポーロ時代の北京』佐竹靖彦訳 中公新書 p.174>