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ガザーリー

セルジューク朝の神学者で、神秘主義を最初に理論づける。

セルジューク朝のイスラーム神学者(ウラマー)で11世紀末に活躍。はじめバクダードのニザーミーヤ学院の教授で著名なスンナ派神学者であった。1095年、その地位を棄てて放浪の旅に出、独自の神秘主義思想を生み出した。彼は神と信仰者が一体化することによって真理に至ることができると説き、単なる合理的な「解釈」を排除し、神秘的な瞑想を続けた。彼の思想は、イブン=シーナーのギリシア哲学と融合させた合理主義的な考えを批判し、世俗的な安逸から離れて瞑想することによって神と一体化をはかるという神秘主義(スーフィズム)の最初の理論となり、その後のイスラーム教に大きな影響を与えた。12世紀のコルドバで活躍したイブン=ルシュドはガザーリーのスーフィズムに反対して、アリストテレスによるイスラーム神学の体系化を図った。
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第5章4節 イ.イスラームの社会と文明