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ウラマー

イスラーム教でイスラーム法を学んだ神学・法学者。

 コーランハディースを解釈し、イスラーム法(シャリーア)の維持にあたる神学・法学者。またひろくイスラーム法学を修めた知識人を言う。ウラマーの中でイスラーム法による裁判を行う裁判官の役目を果たす人々はカーディと言われる。ウラマーは、一般信徒の礼拝の指導者ともなった。
 彼らはシャリーアを厳密に解釈しようとするあまり、次第に形式的、律法主義的になっていっていき、それに飽き足りず、神との感覚的な一体化を目指す運動として起こったのが神秘主義運動である。
 イスラーム多数派のスンナ派にたいして少数派のシーア派の中の、特に、イランの国教とされた十二イマーム派では、「隠れイマーム」となった第12代のイマーム(アリーの血統を継ぐ最高の権威を持つ宗教指導者)が再臨するまでの、イスラーム法の解釈権を代行する権利を持つのがウラマーであるとされ、重要な役割を担うこととなった。現代におけるシーア派イスラーム国家であるイランにおけるイラン=イスラーム革命を指導したホメイニもそのようなウラマーである。
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第5章4節 イ.イスラームの社会と文明