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ニザーミーヤ学院

セルジューク朝の宰相ニザーム=アルムルクが創設した学校。

セルジューク朝のイラン人宰相ニザーム=アルムルクバグダードなどの都市に建設したイスラーム神学研究のためのマドラサ。9~11世紀のイスラーム世界ではシーア派の勢力が強大となっていた。バグダードを占領したブワイフ朝、エジプトのカイロを支配したファーティマ朝はシーア派であった(ただし前者は穏健派の12イマーム派、後者は過激派のイスマーイール派であったので対立していた)。ブワイフ朝に代わってバグダードに入ったセルジューク朝は、イスラーム世界の安定のため、シーア派を押さえ、スンナ派を復興させる必要に迫られた。そこで宰相ニザーム=アルムルクは、スンナ派のウラマーを育成するため、バクダード、ニシャプール、イスファハーンなどの都市にニザーミーヤ学院を建設、これらの学院(マドラサ)でスンナ派神学を教えさせた。バグダードのニザーミーヤ学院はイスラーム世界の学問の中心となり、12世紀の最盛期には数千名の学生がいたという。<佐藤次高『マムルーク』東大出版会 p.90>
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第5章2節 ア.東方イスラーム世界