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一世一元の制

明の洪武帝から始まる皇帝一代が一つの年号とする制度。

 年号(元号)は、漢の武帝の即位した紀元前141年の建元元年に始まる。それ以後、各王朝の皇帝は、祥瑞(めでたいしるし)や天災を機会に年号を代えてきた(改元)。改元は皇帝の権限であった。を建国した朱元璋は、洪武という年号を立て、皇帝一代一元として絶対に改元をしてはならないと定めた。皇帝は死後、廟号として太祖といわれるとともに、元号によって洪武帝と呼ぶ習慣ができた。これ以来明、清の皇帝はいずれも一世一元の制を守っていく。

日本の元号制

 日本でも明治になって一世一元とされた。一世一元制はまさに皇帝の絶対権力の成立とともに始まったもので、中国の長い歴史の中で見れば、そう古いことではないわけである。中国では清の滅亡とともに年号そのものがなくなったが、日本では1979年制定の年号法により、年号は政令で定め、天皇の代替わりの時のみ改元するという一世一元の制を維持することとした。
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第7章1節 ア.14世紀の東アジア