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公羊学

清末に盛んになった儒学の一派。康有為ら政治改革を主導。

 くようがく。清の文化の中で出現し、特に清末に盛んになた儒学の学派の一つ。孔子国の歴史を編纂したという『春秋』は簡単な編年体で周王たちの事績を述べているので、その文面から孔子の言外の主張を読み取ろう解釈(「伝」は解釈の意味)がいくつも現れた。その中の重要な解釈が、公羊伝、穀梁伝、左氏伝の三つであった。そのうち春秋公羊伝が最もよく孔子の真意を伝えているとして、漢代の董仲舒以来重んじられ、そのながれを公羊学という。春秋左氏伝は、具体的な歴史事実を多く含むので、後漢以来研究が盛んになった。
 清末になって社会の混乱、外圧の強化という緊迫してくると、それまでの考証学が本来の経世実用の精神から離れてしまっているという批判が起こった。そのような主張をした若い知識人が魏源や康有為であった。特に康有為は、日清戦争の敗北という緊張の危機に当たって、孔子の学説は社会改革のためになされたと解釈する公羊学の立場で、積極的な政治改革(その立場は清朝体制を維持し、立憲君主政とすることであったが)をすすめようとして、戊戌の変法を行った。しかし、西太后を頂点とする保守派の抵抗で失敗に終わった。
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7章2節 エ.清代の社会と文化