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エラスムス

エラスムス
Desiderius Erasmus 1467-1536
ホルバイン筆

16世紀はじめ、オランダのヒューマニストで『愚神礼賛』を著し、宗教改革に影響を与えた。

オランダ(ネーデルラント)のロッテルダム生まれの代表的なヒューマニストで、文献学者。文献に基づく確かな知識を大切にすることを主張した。その主著『愚神礼賛』(1509年)は聖職者たちの偽善を暴き、当時の全ヨーロッパに衝撃を与えた。イギリスに渡り、トマス=モアとも親交を持った。1516年に『校訂新約聖書』をバーゼルで刊行し、ギリシア語原典に立ち戻って新約聖書を校訂した。彼は聖書の正確な本文を確立し、老若、男女、貧富、地位、母語の相違を越えて誰でもが聖書を読み、聖書にもとづく生活をできるようにするべきだと主張した。この主張はルターの改革理念である「万人祭司主義」を先取りしているといえる。「エラスムスが産んだ卵をルターがかえした」と言われるほど、ルターやツヴィングリの宗教改革の先駆となったが、彼自身はルターの宗教改革にも批判的で、新旧両派から距離を置いた。
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8章2節 イ.文芸と美術