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ゴイセン/ヘーゼン

オランダにおけるカルヴァン派の新教徒を言う。オランダ語ではヘーゼンと表記するのが正しい。

 宗教改革期のネーデルラントにおけるカルヴァン派の新教徒のこと。ゴイセン(Geusen)とは「乞食」の意味で、スペインの宗教政策を批判した下級貴族が結成した「乞食党」に由来する。ネーデルラントの新教徒ゴイセンは、スペインのフェリペ2世のカトリック強要に反発して反乱を起こした。この戦いは北部7州のユトランド同盟の独立を目指す運動に転化して、オランダ独立戦争となっていく。 → プロテスタント
注意 ゴイセンは誤り。正しくはヘーゼン。 日本では、Geusen をゴイセンと読むのが一般的であるが、これは誤読である。ドイツ語読みのゴイゼンが訛ったもの。オランダのことなのでオランダ語の発音に従うのが正しいが、それはヘーゼンである。ゴイセンと呼んで平然としていてはいけません。

Episode 乞食党と海乞食

 1566年、フェリペ2世の宗教迫害に抗議した下級貴族約400人が、ブリュッセルの宮廷の執政マルガリータに請願書を提出したとき、側近のベルレーモンが彼女を安心させるため「乞食にすぎません」といったことから、誓願した下級貴族は自ら「乞食党」と名のった。その後、宗教の自由を求めるカルヴァン派の運動が強まると、彼らは乞食を意味するゴイセン(正しくはヘーゼン)と呼ばれるようになった。カルヴァン派の貴族で亡命して軍事活動を始めた連中のことを「海乞食」(Zeegeusen)といい、彼らがオランダ独立戦争の主力となっていく。