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寛容法

1689年、イギリス議会で制定された非国教徒プロテスタントの信仰の自由を認めた法令。

 名誉革命を成功させ、ウィリアム3世とメアリ2世の共同統治となったイギリスで、権利の章典と同年に議会で制定された。内容は、国王に忠誠を誓いさえすれば、非国教徒プロテスタントは宗教的罰則の適用から除外されるというもの。イギリス革命の原因の一つにもなっていた国教会による非国教徒プロテスタント(ピューリタン系の新教徒)に対する差別を無くすという、宗教的和解を図って革命を終結させる狙いであった。ただし、カトリック教徒とプロテスタントの一部の急進派(三位一体を否定するユニテリアン)や無神論者は除外された。また審査法(国教会信徒のみを公職に就ける規定)は存続しているので、非国教徒は信仰の自由は認められたが公職には就けなかった。この法律は非国教会を支持者とするホイッグ党が制定を進め、国教会寄りのトーリ党が妥協して成立した。なお、近代国家で同様な宗教上の寛容を定めた法律として1781年のオーストリアのヨーゼフ2世が制定した宗教寛容令がある。 → イギリスの宗教各派
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ノートの参照
9章1節 ウ.イギリス議会政治の確立