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ワーテルローの戦い

再起をめざしたナポレオンが1815年にイギリスなどの連合軍に敗れた戦い。

 エルバ島を脱出してパリに帰還したナポレオンが、再起を期して1815年6月、イギリス・プロイセンなどの連合軍と戦った戦争。ワーテルローは現在のベルギーのブリュッセル郊外の村。イギリス軍を率いたのがウェリントン将軍。ナポレオン戦争はこれで終結し、ナポレオンはセントヘレナ島に流され、再起できなかった。また、この戦いを以て英仏の第2次百年戦争も終わりを告げた。
「ウェリントン率いるイギリス軍は高地に陣を張り、正確な射撃で抵抗した。ナポレオンにとって不幸なのは、早朝の雨は平原をどろ道として、砲車の運動をさまたげた事である。ナポレオンは援軍を待ったが、その前にプロイセン軍のブリュヒャーの前衛ビューローがフランス軍の側面をとらえ、圧力を加えられ、最後に近衛騎兵に強襲をかけさせたが失敗、パニックが広がって総崩れになった。」<井上幸治『ナポレオン』 岩波新書 P.193-4>

Episode ユーゴーのみたナポレオンの敗因

 ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』第2部コゼットの第1編に「ワーテルロー」に、詳しい戦闘の経過・状況・論評がある。早朝からの雨で、砲兵が活動できず、プロイセン軍ブリューヘルの援軍を間に合わせてしまった、という見方はユーゴーもしている。ナポレオン軍の胸甲騎兵が突撃して大活躍するが、現地の状況を案内した農民ラコストの虚言によって、オーアンの凹路を見誤り、多数がそこに落ち込んでしまい、敗戦の一因となった。一方のブリューヘルは牧者の少年の適切な教示で迅速に戦場に到達できた。そこにナポレオンが敗れるべき運命をユーゴーは見いだしている。<ユーゴー『レ・ミゼラブル』第2部 岩波文庫>
 なお、文学作品で描かれたワーテルローの戦いには、スタンダール『パルムの僧院』の冒頭の部分がある。こちらは、若いひとりの兵士から見た戦場の情況(したたかに戦場で商売をしている従軍酒保の女など・・・)が描かれている。<『スタンダール全集2 パルムの僧院』生島遼一訳>
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ノートの参照
第11章3節 オ.ナポレオンの大陸支配