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ウェリントン

イギリスの軍人、政治家。ワーテルローの戦いでナポレオン軍を破る。トーリ党政治家として、改革にも取り組んだ。

 ウェリントンはワーテルローの戦いでナポレオン軍を破った英雄としてよく知られているが、トーリ党の政治家で、しかも保守一辺倒ではなく、改革にも積極的であって、自由主義的改革にも取り組み、1828年の審査法の廃止、1829年のカトリック教徒解放法の制定の時の首相であった。また、選挙法改正にも抵抗しなかったことで知られる。

Episode セントポール寺院地下の霊柩車

(引用)イギリス国教会の大聖堂、ロンドンのセントポール寺院の地下室に、イギリス人の精神構造を物語るグロテスクな、しかしきわめて興味深い歴史的遺物がある。セントポール寺院の地下は墓場になっており、ネルソンとウェリントンのばかでかい墓がある。・・・その地下室の一番奥に、高さ7、8メートル、長さ10数メートルもある無骨な格好をした車がある。全部が鉄製でゴテゴテとした模様が刻まれており、前のほうには怪獣のひげのように剣や胄がくっつけてある。・・・なんであろうといぶかって説明書きを読んでみると、ウェリントンの墓であった。・・・この霊柩車は(ナポレオンとの戦いにおいて)ウェリントンがフランス軍から捕獲した大砲や銃を鋳つぶして作ったものである。・・・(1852年)彼の遺体は、この霊柩車にのせられて、病院からセントポールまで運ばれたという次第である。・・・<吉岡昭彦『インドとイギリス』1975 岩波新書 p.186>
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ノートの参照
第11章3節 オ.ナポレオンの大陸支配