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捻軍

ねんぐん。清末の中国で、太平天国に呼応した農民の反乱。

 捻匪(ねんぴ)ともいう。捻とは、隊を組むことの意味(油紙を捻(よ)って燃やし、神を迎える風習が農民にあったとの説明もある)で、もとは華北一帯で博打や強盗を事とする遊侠集団であった。アヘン戦争後の社会不安と不況が続く中で、農民も加わるようになり、次第に反清朝の意識を強くし、1853年に太平天国が長江流域に及ぶとそれに呼応して長髪にし、清朝打倒を掲げて軍事行動を起こすに至った。1864年に太平天国が滅亡してからも抵抗を続け、長槍で武装した騎馬部隊による遊撃戦を展開したが、火砲を有する李鴻章淮軍に押されて66年に東西に分裂し、68年に東捻が壊滅、さらに西捻は山西から山東に転戦したが鎮圧された。蜂起から鎮圧まで、16年の長期にわたった農民反乱であった。
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ノートの参照
第13章3節 ウ.国内動乱と近代化の始動