印刷 | 通常画面に戻る |

曽国藩

清朝末期を代表する漢人官僚。政治家であり軍人。湘軍を組織し太平天国鎮圧で名声を高めた。

太平天国の乱が起こると、郷里の湖南省湘郷で農民を募って団練(一種の私兵集団)とし、さらに同郷の読書人(地方官吏層)を幹部として軍隊(このような軍隊を郷勇という)を組織した。それが湘軍(湘勇)である。曽国藩の湘軍は太平天国の乱の鎮圧に活躍し、曽国藩はその功績で侯爵となり、直隷総督に任じられた。直隷とは北京に直接に隷属する省、の意味で現在の河北省から内モンゴルの一部。総督とは「政務・軍務を統括する地方官」のこと。その後、西太后のもとで漢人官僚の中心として洋務運動を推進した。彼は自己の私兵集団を「軍閥」として育成することにつとめ、近代化というのももっぱら軍閥の武器などの装備に関することが主であった。そのような軍閥を背景に、満州人政権である清朝のもとで漢人官僚が発言権を持つという政治のあり方は、彼の後に、李鴻章、袁世凱と受け継がれていく。 
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第13章3節 ウ.国内動乱と近代化の始動