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泰緬鉄道

第二次世界大戦中に日本軍がタイ・ビルマ国境に建設した鉄道。イギリス兵捕虜の強制的労働で建設された。

 たいめんてつどう。第二次世界大戦・太平洋戦争中に、日本軍がビルマ・インド侵攻作戦のために建設した、タイビルマを結ぶ鉄道。泰はタイ、緬はビルマをあらわす。1941年12月、日本軍はタイに侵攻し、軍事占領、さらにビルマ方面を目指して、鉄道を建設することにした。
 1942年6月から工事開始、43年10月に約415kmが開通した。この工事では日本軍が約1万2千、連合国軍捕虜が約6万5千、東南アジア日本軍占領地域からの徴用(実質的な連行)による労務者はマレー方面から8万、インドネシア方面から4万5千、ビルマ方面から18万、タイから数万、合計40万を超すと推定される。ジャングルの中の工事は難航を極め、捕虜の1万5千、労務者の半数が未帰還という大惨事となった。現在はタイ国鉄がその3分の1の路線で1日3往復の運行をしているという。

Episode 『戦場にかける橋』

 1954年にイギリスのデビット=リーンが監督、ウィリアム=ホールデン、アレック=ギネス、ジャック=ホーキンス、早川雪州らが出演した映画『戦場にかける橋』は、1943年のビルマでの日本軍がイギリス軍捕虜を泰緬鉄道建設に動員したことを描いている。捕虜となったイギリス軍将官(アレック=ギネス)は捕虜を鉄道建設の労務に動員することを国際法違反であると抗議するが、日本軍捕虜収容所長(早川雪州)はそれを無視して工事を急ぐ。所長の武士道精神に対抗してイギリス将兵の力を示すために、イギリス兵は結束して鉄道建設にあたり、完成にこぎ着ける。しかし捕虜収容所を脱走したアメリカ兵(ウィリアム=ホールデン)が密かにその橋を爆破しようと近づいてくる。このクワイ川という小さな河に架けられた、日本とイギリスの奇妙な合作による橋は、完成式典の日に・・・・・。戦争の愚かしさを示すラストシーンが悲しい。アカデミー賞作品賞、主演賞、監督賞をとり、主題歌クワイ川マーチも広く知られることとなった映画である。
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ノートの参照
第15章5節 ウ.独ソ戦と太平洋戦争
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デビット=リーン監督
『戦場にかける橋』
アレック・ギネス/
ウイリアム/ホールデン
/早川雪舟