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ベネシュ

チェコスロヴァキアの独立運動家。ナチスに抵抗を続け、戦後1946年、自由選挙で大統領に選出される。1948年の共産党クーデタで権力を失う。

 ベネシュは、チェコスロヴァキアの独立運動家、政治家。第一次世界大戦前のマサリクとともに独立運動に参加し、1918年独立とともに外相となった。その後、1935年に首相となる。ナチス=ドイツの領土分割の圧力に抗して外交活動を展開したが、イギリスの宥和政策によってチェコスロヴァキアの参加していないミュンヘン会議でズデーテン地方のドイツへの割譲が決められ、その後、ヒトラーに蹂躙されて、チェコスロヴァキア解体に至った。そのためベネシュはいったん亡命した。

自由選挙で大統領に

 大戦中は亡命政府首班としてドイツへの抵抗を指導。戦後チェコスロヴァキアに戻り、1946年に自由選挙で大統領に選出された。しかし、翌1947年、アメリカが打ち出した経済支援計画であるマーシャル=プランの受け入れを決定したが、共産党のゴットワルトを首班とする内閣はソ連の圧力受けて、大統領の決定を取り消してしまった。それに抗議した非共産党閣僚全員が辞表を提出すると、共産党はベネシュ大統領がそれを受理するように大規模なデモを組織した。ベネシュは内戦を恐れて辞表を受理し、共産党によるチェコスロヴァキアのクーデターは成功、5月には共産党主導で新憲法が制定され、ベネシュは署名を拒んで辞任し、直後に病死した。
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ノートの参照
第16章1節 イ.ヨーロッパの東・西分断