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ヨーロッパ経済共同体/EEC

1957年、ローマ条約で成立し、58年に発足した西ヨーロッパ6カ国の市場統合を目指した共同体。

 略称EEC European Economic Community 1957年のローマ条約によって成立し、58年1月1日に発足した。フランス、西ドイツ、イタリア、ベネルクス3国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)の6ヵ国が加盟し、経済的な国境を取り払って共同市場の形成を目指した国際組織であった。1950年代のヨーロッパの統合をさらに前進させ、さらに次のヨーロッパ共同体(EC)へのステップとなった。

共同市場計画

 ヨーロッパ経済共同体の共同市場計画の大筋は次のようなものであった。
 ・域内関税を漸進的に引き下げ、12~15年で全廃すること。同時に輸入数量制限も撤廃する。
 ・域外からの輸入には共通関税を設定する。
 ・域内の労働力や資本の移動を自由にする。
 ・域内の低開発地域の開発と企業の近代化を推進し、分業の利益を上げるための共同出資銀行を設ける。
 ・アフリカにおける加盟国諸国の属領を共同体に編入し、開発のための基金を設ける。

イギリスの対応

 このEEC結成に対し、イギリスは不参加を表明、60年にはその他の7ヵ国を組織してヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)を結成、ここにヨーロッパには2つの経済領域が成立し、競合することとなった。しかし、より強度な共同体を結成し、経済発展が進んだEECの優位が次第に明らかになり、63年以降イギリスもEEC加盟を申請するようになったが、フランスの反対があって、60年代には実現しなかった。