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戦略防衛構想/SDI

1983年、アメリカ・レーガン大統領の宇宙に展開する対ソ防衛網構想。

 1983年アメリカのレーガン大統領が打ち出した、アメリカ防衛構想で、戦略ミサイル防衛構想。SDIは Strategic Defense Initiative の略。別名スターウォーズ計画
 具体的には、「ソ連のミサイルがアメリカに到達する前にそれを迎撃し、破壊する防衛網を作り、アメリカ人が安心して暮らせるようにする」ということであり、そのため宇宙に防衛網を広げるというものであった。このレーガン構想はソ連を硬化させ1980年代前半の「新冷戦」をもたらした。

構想の放棄

 しかし、その実現には技術的な困難とともに莫大な費用がかかることから計画は進まなかった。そのうち、85年にソ連にゴルバチョフ政権が誕生して冷戦が終結したため、現実性がなくなりアメリカ政府は1993年には正式に放棄した。

SDIからBMDへ

 しかしレーガンを継承したブッシュ(父)政権はソ連とのSTART・Ⅰの調印に踏み切ったが、一方でSDIを継承するBMD(弾道ミサイル防衛=Ballistic Missile Defense)構想を掲げ、より実現性のある核防衛体制作りを開始した。BMDにはNMD(アメリカ本土ミサイル防衛)とTMD(戦域ミサイル防衛)から成っているが、TMDは日本を含むアジア防衛構想であり、北朝鮮からの核攻撃を想定した防衛システムを日本の協力によって進めようというものである。
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ノートの参照
第17章1節 ア.米・ソ軍縮と緊張緩和