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拡大EC

1973年、ヨーロッパ共同体にイギリスなどが加盟、9カ国体制となる。

 1973年、イギリス・アイルランドデンマークヨーロッパ共同体(EC)に加盟し9ヵ国体制となったこと。特にイギリスの加盟は、ヨーロッパ経済共同体(EEC)時代からの懸案であり、西ヨーロッパ主要国がそろうこととなった。

ECの拡大の背景

 それまでイギリスの加盟に反対していたフランスのド=ゴール大統領が1969年に退陣していたことと、1973年にオイル=ショック(第1次)が起こり、ヨーロッパ経済の統合の必要性がさらに高まったことが要因である。
 1981年にはギリシア、86年にスペイン、ポルトガルが加盟し、12ヵ国体制となった。これは1974年からこの三国がいずれも軍事独裁政権が倒れ、民主化が進んだ結果である。

ECからEUへ

 ECが拡大を遂げ、ヨーロッパの主要国が一つにまとまったことは、1970年代の世界のあり方を大きく変え、アメリカ合衆国の一極支配は弱まることとなった。経済面では、アメリカに経済統合を進めたヨーロッパ、高度経済成長をとげた日本を加えた三極構造に転換していった。
 ヨーロッパ統合の動きは経済面から政治面、安全保障面での意義も深まり、1993年にマーストリヒト条約が成立して、ECは現在のヨーロッパ連合(EU)に継承されることとなる。
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ノートの参照
第17章1節 イ.先進経済地域の統合化