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三国志

晋の陳寿が編纂した、三国時代の歴史書。

 中国の三国時代の三国の史書、魏書・蜀書・呉書から成る紀伝体を形式をふむ正史であるが、正統な王朝は魏のみであるという立場から帝紀は魏書だけである。3世紀の邪馬台国女王卑弥呼の魏への遣使を記録する「魏志倭人伝」はその一部でである。なお、『三国志演義』とは全く別な書物である。『三国志演義』は、魏蜀呉三国の抗争を題材として、英雄豪傑たちを主人公にした物語で、元代に生まれ、明代に羅貫中が現在のような形にまとめた『三国志通俗演義』のこと。一般に『三国志』というと『三国志演義』を指すことが多い。
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書籍案内

立間祥介・丹羽隼兵
『三国志事典』
1994 岩波ジュニア新書

羅貫中/立間祥介訳
『三国志演義』
2021 KADOKAWA Kindle版

羅貫中/井波律子訳
『三国志演義』
2015 講談社 Kindle版