三国志演義
元末~明初の羅貫中が完成させた通俗的な長編歴史小説。魏・呉・蜀の三国時代、曹操・孫権・劉備が争い、諸葛孔明らが活躍する物語で、後世に長く伝えられ、日本でも人気が高い。歴史書『三国志』とは別な書物。
『三国志演義』は、正式な署名は『三国志通俗演技』で、西晋の鎮守が著した歴史書(正史の一つ)『三国志』とは別な、歴史物語で、中国の文学史では小説のジャンルに入る。時代は『三国志』で扱われている魏・蜀・呉の三国時代を題材としているが、英雄豪傑たちの物語を描いたフィクションである。大変に人気が高く、一般に三国志と言った場合は、こちらの『三国志演義』を指している場合が多い。
三国時代の英雄豪傑の話は、元代からすでにさまざまな内容が生まれ、市中で講釈師のような人びとによってかたりつつがれていたが、現在のようなストーリー性のある長編小説に仕上げたのは、元末~明初の羅貫中と言われている。最古の刊本としては明の15世紀末~16世紀初めのものが伝えられているが、清代には広く普及した。
『三国志演義』は、明代に刊行された『水滸伝』 (これも羅漢中がまとめたとされる)・『西遊記』 (呉承恩の作)・『金瓶梅』 (作者不詳)とともに四大長編小説(四大奇書)とされている。
三国時代の英雄豪傑の話は、元代からすでにさまざまな内容が生まれ、市中で講釈師のような人びとによってかたりつつがれていたが、現在のようなストーリー性のある長編小説に仕上げたのは、元末~明初の羅貫中と言われている。最古の刊本としては明の15世紀末~16世紀初めのものが伝えられているが、清代には広く普及した。
『三国志演義』は、明代に刊行された