宋代は中国の
陶磁器の歴史の中で、最も変化に富んだ、また盛んになった時代だった。唐代に盛んになった磁器の
白磁・
青磁がさらに洗練され、形も壺や花瓶だけでなく、飲茶用の茶碗や食器用の皿などに広がり、後の窯業の中心地の一つである
景徳鎮もこの時代(1004年)に始まった。これらを総称して宋磁と言っている。宋代の陶磁器は朝鮮・日本など周辺諸国にももたらされ、大きな影響を与えた。宋代の陶磁器は白磁・青磁が有名であるが、他に飲茶用の黒釉の椀、建盞(けんさん。日本にも輸入され、茶人が愛好し、天目茶碗と言った)も知られている。 →
宋代の文化