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丁零

紀元前3世紀頃のトルコ系と推測される遊牧民。

 紀元前3世紀から前1世紀頃、匈奴の活動が盛んだった時期の外モンゴルにいた遊牧民で、トルコ系(テュルク)と推測されている。丁令、丁霊ともいう。匈奴が衰退した後のモンゴル高原ではモンゴル系の鮮卑が有力となったが、鮮卑が4世紀に華北に移動した後、丁零がモンゴル高原に入った。しかし、5世紀になるとモンゴル系の柔然が有力となり丁零の後身と思われる高車などを従えて外モンゴルに覇権を確立した。柔然に代わって登場し、6世紀に大帝国を建設したのがトルコ系の突厥である。
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