印刷 | 通常画面に戻る |

六信

イスラーム教の信仰すべき対象。

 イスラーム教の信者、イスラーム教徒(ムスリム)が信仰すべき、アッラー・天使・啓示(コーラン)・預言者・来世・宿命を六信という。ムスリムはこの六信とともに、五行が信仰上の義務とされた。
  • アッラーは唯一にして絶対の神。
  • 天使とは不可視の存在で神の命令を忠実に実行する。大天使にガブリエルとミカエルがいる。(天使のほかにサタンの存在も信じられている。)
  • 啓示とは神の言葉のことで具体的にはコーランを指す。
  • 預言者とは神の言葉を預かっている者の意味で、最後の預言者としてのムハンマドをいう(ムハンマドは決して神とはされないことに注意)。
  • 来世とは、現実の世界は終わりがあり、天変地異とともに終末となり来世が始まるとされる。そのとき人は墓から暴き出され、神の前で審判を受け、信仰の正しい者は天国に行き、不信仰の者は地獄に堕ちるとされる。これは「最後の審判」と言われる考えで、イランのゾロアスター教の影響と見られる。
  • 宿命とは、人間は被造物にすぎず、全能の神の意志によってあらかじめ定められている、という考え。
印 刷
印刷画面へ