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ムアーウィヤ

シリア総督であったが、661年、イスラーム帝国のウマイヤ朝をひらいた人物。

 メッカの大商人ウマイヤ家の統領で、635年からシリア総督としてダマスクスを治めていた。同じウマイヤ家出身の第3代カリフ・ウスマーンを支持していたが、656年にウスマーンが暗殺されると第4代カリフにハーシム家のアリーが就任した。ウスマーンの暗殺の背後にアリーがいると疑ったムアーウィヤはアリーと訣別して、660年にダマスクスでカリフを自称し、両者の対立は厳しくなった。

ウマイヤ朝の成立

 661年、アリーがハワーリジュ派の刺客によって暗殺されると、ムアーウィヤは唯一のカリフとして、イスラーム教団を支配することとなった。それ以後、カリフの地位はウマイヤ家によって世襲されたので、それをウマイヤ朝という。
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