5世紀前半に中部ヨーロッパに建国された
フン人の帝国(フン帝国)の王。
パンノニア(現在のハンガリー)を中心に、西はライン川、東はカスピ海にいたる広大な領土を支配した。441年には東ローマ帝国と争い、ドナウ川を超えてバルカン半島に侵入した。次いで西ローマ帝国領への侵入をはかり、
451年にライン川を超えてガリアに侵入したが、
カタラウヌムの戦いで西ローマ帝国と西ゴート王国の連合軍に敗れた。翌
452年も北イタリアに侵入、ミラノ、ヴェローナなどを掠奪し、
ローマに入ったが、ローマ教皇
レオ1世に説得されて退却、さらに疫病のために撤退した。453年、結婚の翌日、急死した。