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アッティラ

5世紀のフン帝国の王。東西ローマ帝国領土に進攻して脅かしたが、451年のカタラウヌムの戦いでは敗れた。翌年にはローマを脅かした。

 5世紀前半に中部ヨーロッパに建国されたフン人の帝国(フン帝国)の王。パンノニア(現在のハンガリー)を中心に、西はライン川、東はカスピ海にいたる広大な領土を支配した。441年には東ローマ帝国と争い、ドナウ川を超えてバルカン半島に侵入した。次いで西ローマ帝国領への侵入をはかり、451年にライン川を超えてガリアに侵入したが、カタラウヌムの戦いで西ローマ帝国と西ゴート王国の連合軍に敗れた。翌452年も北イタリアに侵入、ミラノ、ヴェローナなどを掠奪し、ローマに入ったが、ローマ教皇レオ1世に説得されて退却、さらに疫病のために撤退した。453年、結婚の翌日、急死した。
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書籍案内

エッシャー/レベディンスキー
『アッティラ大王とフン族』
2011 講談社選書メティエ