印刷 | 通常画面に戻る |

レニャーノの戦い

1176年、北イタリアの都市同盟軍が神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世軍に勝った戦い。

 1176年、北イタリアの都市同盟ロンバルディア同盟軍が、神聖ローマ帝国皇帝のフリードリヒ1世(赤髯王)を破った戦い。イタリア政策展開し、イタリアの支配を強化しようミラノを破壊したフリードリヒ1世に対して、イタリアの都市同盟軍が結束して戦って勝利した。皇帝フリードリヒ1世は、1183年にはコンスタンツの和議でロンバルディア同盟都市の自治(コムーネ)を認めざるを得なかった。

イタリアの勝利としての自覚

 19世紀のイタリアで統一と独立が叫ばれるイタリア統一運動(リソルジメント)の時代となると、この勝利が国民意識を高める出来事として称揚された。ヴェルディが1849年に作曲した「レニャーノの戦い」の初日、「永遠なるイタリアよ! 汝の男児らは、聖なる使命のもとに団結せり!」と歌う幕開きの合唱が始まると、歓喜した観客は口々に「イタリア万歳!」という熱狂的叫び声を上げた。<クリストファー・ダカン『イタリア史』1994 ケンブリッジ版世界各国史 創土社 p.14>
印 刷
印刷画面へ