アリーシール=ナヴァーイー
タシケントのウズベキスタン歴史博物館にて
アリシェール=ナワイーとも表記。生没1441~1501年。15世紀末の
ティムール朝末期のスルタン=フセインの宰相であり、
ヘラートの宮廷で活躍し、特にチャガタイ=トルコ語を文章語として大成した文学者として有名で、多くの詩や散文を残した。叙情詩には生涯の4期に対応する形で『少年期の不思議』、『青年期の珍しさ』、『中年期の驚き』、『老年期の訓戒』があり、叙事詩には『イスカンダルの防壁』などの五部作がある。現在のウズベキスタンでは「
ウズベク文学の祖」としてさまざまに顕彰されている。首都タシケントにはナヴァーイー公園があり、その像が建てられているほか、ナヴァーイーの名を付けた通りや劇場がある。
<ナヴァーイーについては、加藤九祚『中央アジアの歴史群像』1995 岩波新書 p.153-173 に、「アリシェール=ナワイー」として詳しく紹介されている。> →
トルコ=イスラーム文化