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ムガル絵画

インドのムガル帝国時代に宮廷で発達したミニアチュールなどの絵画様式。

 インドのムガル帝国時代に、宮廷で作られた絵画。イル=ハン国などイラン圏で発達したミニアチュールの影響を受け、細密で装飾的な技法を用いている。皇帝の肖像、宮中の生活、狩、儀式などから花鳥風月などの自然が題材とされ、特にシャー=ジャハーンの宮廷の手厚い保護を受けた。次のアウラングゼーブ帝は絵画に関心を示さず、宮廷の絵師も仕事が無くなったので、各地域に分散してその技巧を伝えた。それが、より民衆生活と結びついた絵画であるラージプート絵画の起こりとされている。 → インド=イスラーム文化
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