ムガル帝国第5代皇帝(在位1628~58年)。祖父の
アクバル、父のジャハンギールとともにムガル帝国の全盛期をもたらした。
マンサブダール制を改革して財政の健全化を図り、デカン方面に領土を拡大した。また1648年、新たに都シャージャハーナバードを建設し、それまでの都
アグラから遷都した。これが現在の
デリー(旧デリー)である。また、旧都アグラの郊外には、愛妃ムスターズ=マハルの廟である
タージ=マハルを建設した。シャー=ジャハーンは晩年は病気となって権力を失い、政争が起こったため息子の
アウラングゼーブ帝によって幽閉されて死んだ。