シャー=ジャハーン
17世紀、インドのムガル帝国で祖父アクバルに継ぐ、全盛期の皇帝。インド=ムスリム文化の代表的建築タージ=マハルを造営した。子のアウラングゼーブによって幽閉された。
ムガル帝国第5代皇帝(在位1628~58年)。祖父のアクバル、父のジャハンギールとともにムガル帝国の全盛期をもたらした。マンサブダール制を改革して財政の健全化を図り、デカン方面に領土を拡大した。また1648年、新たに都シャージャハーナバードを建設し、それまでの都アグラから遷都した。これが現在のデリー(旧デリー)である。
晩年のシャー=ジャハーンは幽閉された城の窓から、日夜このタージ=マハルに見入っていたという。彼自身も、死後、ここに葬られた。<辛島昇編『南アジア史』侵犯世界各国史7 2004 山川出版社 p.239>
タージ=マハルの建設
また、旧都アグラの郊外には、愛妃ムムターズ=マハルの廟であるタージ=マハルを建設した。シャー=ジャハーンは晩年は病気となって権力を失い、政争が起こったため息子のアウラングゼーブ帝によって幽閉されて死んだ。晩年のシャー=ジャハーンは幽閉された城の窓から、日夜このタージ=マハルに見入っていたという。彼自身も、死後、ここに葬られた。<辛島昇編『南アジア史』侵犯世界各国史7 2004 山川出版社 p.239>