人頭税の復活/ジズヤの復活
ムガル帝国のアウラングゼーブ帝はイスラーム教信仰心が強く、ヒンドゥー教徒に対する人頭税(ジズヤ)を復活させた。
ジズヤは、イスラーム教国において、非イスラーム教徒に課せられる人頭税。ムガル帝国のアクバルが、ヒンドゥー教との融和策を採って、を人頭税(ジズヤ)の廃止していた。しかし、自ら熱心なイスラーム教のスンナ派への信仰を持ったアウラングゼーブ帝が、1679年、ヒンドゥー教徒に対してジズヤを徴収することを復活させた。その他の税制でもヒンドゥー教徒は不利な規定が復活し、その財源によってヒンドゥー寺院のモスクへの建て替えなども行われた。またムガル帝国の官吏にはヒンドゥー教徒は採用されなくなった。これら一連の宗教政策は、ムガル帝国内のヒンドゥー教徒、シク教徒などの強い反発を呼び起こし、以後、ムガル帝国はその抑圧に苦慮し、次第に国力を低下させていく。 ・ジズヤ廃止と併せて年代を覚える