三色旗
フランス革命のシンボルとされた旗。後にフランス国旗とされる。
フランス国旗の三色旗
フランス国旗として定着
三色旗はフランスではトリコロール(tricolore)と言われる。フランス革命で革命のシンボルとして広く用いられるようになり、国民公会は1794年2月15日に共和国の国旗とした。ナポレオン時代には三色旗がヨーロッパを駆けめぐった。1812年には竿側から青、白、赤の配列が確定した。ナポレオンが没落し王政復古となった1814年からは用いられなくなったが、1830年の七月革命で再び正式に国旗となった。1848年の二月革命では、七月王政を倒す主体となった労働者・パリ市民は赤旗を掲げて戦った(この時から赤旗は革命運動のシンボルとなった)ので、臨時政府に対して赤旗を国旗にするよう要求したが、ブルジョワ共和派のラマルティーヌが三色旗の維持を主張し、それが通った。ラマルティーヌは三色旗こそが「ヨーロッパを駆け巡った」旗であり、フランスの栄光と権威を示すものだと演説している。
現在では青は自由を、白は平等を、赤は博愛を表す、という説明されることが多いが、三色に個別の意味はなく、まとめて自由・平等・博愛を意味するなどとも言われている。最初に採用したラファイエットの意図(王政と共和制を妥協させようとしたこと)とは違っているので、こじつけの域を出ないようだ。 → 現在のフランス共和国